【人間関係で困ってない?】「ジョハリの窓」の効果と使い方

ビジネス用語
ジョハリの窓の4象限

「なぜか人間関係が上手くいかない…」

長い間人間関係で困っていませんか?

社内・ママ友・部活動などなどグループや組織において他者との人間関係はとても大切です。

例えば社内では自分の事を知ってもらう事で働きやすくなることや、同僚や上司を理解する事でより心に余裕をもって働くことができます。ママ友の間では、自分のキャラクターを開示できる事で気持ちが楽になったり、部活動ではより連携が良くなること等が期待できます。

しかし反対に言うと

他者の事をよく分かっていなかったり、そもそも自分でも自分の事が分かっていない状態は組織運営上では非常に危険

という事です。

こちらの記事では、自己理解やグループ運営の役に立つジョハリの窓についてご紹介致します。

結論を言ってしまうと、

「開放の窓」の領域を広げ「未知の窓」を狭めることでコミュニケーションが大きく改善される

という事です。

この記事ではジョハリの窓についてのご紹介と実際に活用する際のポイントをまとめてあります。

☑対象読者

  • 自己理解をし、本当の自分を知りたい方
  • 他者を理解し人間関係を円滑にしたい方
  • 組織のリーダーであり、より良いチームビルディングに努めたい方

☑目次

  1. ジョハリの窓とは?
  2. なぜジョハリの窓を学ぶと良いの?
  3. ジョハリの窓の使い方とポイント

①「ジョハリの窓」とは?

自分でも知らない自分の一面を知ることができる。

そもそも「ジョハリの窓」とは、1955年にアメリカにて実施された「グループ成長のためのラボラトリートレーニング」の中で、心理学者のジョセフ・ルフトとハリ・インガムによって発表された「対人関係における気づきのグラフモデル」の事を指します。

発表者二人の名前を合わせ、後に「ジョハリの窓」と呼ばれるようになりました。

一言で言うと、

自己理解を通し、他者とのより良い関係構築を目指すために作られた心理学モデル

です。

ジョハリの窓は

①開放の窓
②盲点の窓
③秘密の窓
④未知の窓

の4つから成り立っています。

以下、それぞれ4つの窓の説明です。

①開放の窓

開放の窓は、自分が考える自分の性質と、他人から見えている姿が一致している領域です。
この窓の項目が少ないと、周りから本来の自分が理解されていない状態。
項目が多いと、自分の性質や能力を表に出して他人に理解されている状態だといえます。

この領域が大きいほど、良好なコミュニケーションが築けていることを意味します。

②盲点の窓

盲点の窓は、自分は知らないが、他人は知っている自分の性質を表す領域です。
この窓の項目が多いと、自分が自分の性質に気づいていない、もしくは自分のことを分析できていないのですから、良好なコミュニケーションをとることができません。

自分が気づいていなかった自分の性質を受け入れることによって、この領域は狭まっていきます。

③秘密の窓

秘密の窓は、自分は知っているが、他人は知らない自分の性質を表わす領域です。
この項目が多い場合は、他人に隠している自分の性質が多く、やはり良好なコミュニケーションを築くことができません。

盲点の窓は無意識のうちにつくり出している性質が多いのに対し、秘密の窓には、自分で意図的に表に出さない性質が多いという特徴があります。

自分をオープンにすることによって、この領域を狭めていくことができます。

④未知の窓

未知の窓は、自分にも他人にもわかっていない自分の性質、あるいは未開発である潜在的な性質を表している領域です。

新しいことにチャレンジして、この領域の項目を開発すると、ほかの3つの窓に新たな項目が移り、開発の窓を広めることでこの領域は狭まっていきます。

自分が成長するためには、開放の窓を広げて未知の窓を狭めていくことが基本となります。

②なぜジョハリの窓を学ぶと良いの?

見えなかった自己を理解することでコミュニケーションを大きく変えることができる。

再三お伝えしている通り、ジョハリの窓を使う最大のポイントは、

より深い自己理解とそれを通じた他者とのコミュニケーション改善

です。

人間の日頃の行動や思考の90%以上は「無意識」から来ているといわれます。

無意識を意識化できると、自分の思考や行動をコントロールでき、コミュニケーションにおいて劇的な改善を生むことができます。

しかし、これまで見えていなかった部分の自分を知る事は簡単な事ではありませんし、何もないところから始めるのは時間がかかるものです。

そこで活用できるのが「ジョハリの窓」というわけです。

1955年にアメリカで発表されてから、日本を含め世界で一般的に使われてきた心理学モデルであり、メンタルトレーニングやキャリアカウンセリングの一環としてビジネスの世界でも広く浸透している由緒ある概念なのです。

③ジョハリの窓の使い方とポイント

ポイントは「開放の窓」を広げ「未知の窓」を広げていく事

最後に、実際のジョハリの窓への取り組み方とポイントを書いていきます。

前提:互いを良く知る5人~10人のグループで

ジョハリの窓を描いて完成させるには、第三者からの情報(自分が他人からはどのように見えるか)が必要となります。「自分から見た自分」と「他人から見た自分」の情報から4つの窓を作り上げるためです。実際に行う場合はお互いに相手のことを知っている5~10人程度で行うとよいでしょう。そもそも自分(相手)の事を知らない初対面の人と行うことはできません。また、率直な心の開示を伴うのでお互いに信頼のある関係性のメンバーで実施することも大切です。

準備:「ジョハリの窓シート(①)」と「調査用紙(②)」を用意

実際の方法にはいくつかありますが、ここでは「ジョハリの窓シート(①)」と「調査用紙(②)」を使った例をあげていきます。

①とは、下のような1枚のシートです。シンプルなものなので白紙に手書きをしても構いません。余白や裏面に、実施日と参加メンバーの記載をしてください。

「①ジョハリの窓シート」

また②は以下のような文言集です。インターネット上で探すことができます。今回は「武藤雪下氏『幸せをよぶ心理学』北大路書房」を参照致します。

「調査用紙(②)」

進め方

  1. 参加者1名につき、「ジョハリの窓シート(①)」を1枚、「調査用紙(②)」を参加人数分(自分を含め、参加者5人の場合は5枚)配ります。 
  2. ②の1枚に自分の名前と、自分自身に当てはまると思う項目に〇をつけます。
  3. ほかの用紙②に、自分以外の参加者の名前を書き、性格・能力分析をします。当てはまると思う項目に〇をつけていき、記入が終わったら該当する人に渡します。
  4. 各参加者の手元に、記入済みの用紙②(自分が記入した1枚と、他者に記入してもらった分)が集まります。

結果の集計

自分以外の参加者から集めた②をもとに以下のように集計します。

全ての集計後、お互いに結果を見せ合いましょう。

ポイント

このジョハリの窓に取り組み最大のポイントは、

「開放の窓」を広げ「未知の窓」を狭める事

です。

そのために

1.「開放の窓」を広げ「盲点の窓」を狭めていく際には、他者からのフィードバックを素直に聞いてみましょう。人からのアドバイスは時々耳が痛いものなので、素直に聞き入れることは難しいかもしれません。しかしそこに自分自身の盲点が隠されています。気心の知れた友人からの”愛”だと思い、まずは受け入れてみてください。

2.「開放の窓」を広げ「秘密の窓」を狭めていく際には、勇気をもって自己開示してみてください。自分をさらけ出すことは誰でも勇気がいるものです。特に「自分のこの性格は人には受け入れられないかも…」という点はより人に話すのは難しいと思います。せっかくの機会ですので、”恐れ”を捨て自己開示に飛び込んでみてください。

3.「開放の窓」を広げ「未知の窓」を狭めていく際には、「盲点の窓」「秘密の窓」を狭める努力をしてみてください。他者からのフィードバックを受け入れ、他者への自己開示に飛び込むことで成長が待っています。

最後に

ジョハリの窓の説明と取り組み方はいかがだったでしょうか。

最後にポイントをまとめると、

他者からのフィードバックを受け入れる事で自己理解が増し、他者への自己開示を積極的に行う事で周囲があなたの事をよりよく理解できます。結果としてあなたは成長し”より自分らしく”いられるようになるため、周囲とのコミュニケーションが円滑に改善されます。

人間関係を放っておくと人生そのものに大きな影響を与えます。

「ジョハリの窓」を活用し人間関係を改善し、より良い人生を歩めることを期待しています。