【注目米国医療株】遠隔医療×DtoC LifeMD ($LFMD)

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こんにちは、たく(@marketing1991t1)です!

今日はアメリカの新しいタイプの医療企業LifeMD($LFMD)を調べてみました。

遠隔医療というソフト面と、自社製品販売のハード面を展開する当社。

一体どんな企業なのでしょうか。

コロナで追い風を受けた遠隔医療は今後どのような展開を見せるのでしょうか。

①企業概要

LifeMD Inc,
創業:1987年
上場:NASDAQ(2011年3月)
従業員数:56名
業種:ヘルスケアテクノロジー
本社:Seattle, Washington, US

当社は2021年2月、Conversion Labs Inc,($CVLB)から社名変更をしました。

LifeMDの主なサービスは3つ。最後の1つは間もなく展開スタートのようです。

  • Rex MD-男性向けED遠隔医療
  • Shapiro MD-遠隔薄毛医療
  • Nava MD-女性向け遠隔皮膚医療
  • (Life MD-コンシェルジュ型予防遠隔医療?)

ご覧の通り提供サービスはライフスタイルに沿った患者さんのお困りごと解決のようです。

従来の訪問医療では提供ができなかったシームレスでかつ低コストの医療を提供します。

また治療の一環としてDtoCで自社製品の販売も手掛けています。

オンライン上で医師、薬剤師、患者を一括して集わせる。
これがLifeMDの根幹となるプラットフォーム。

②LifeMDの特徴

LifeMD の特徴としては、ただの遠隔医療屋さんではなく、そこに自社の商品を販売するDtoCやオンライン薬局など複数の要素が含まれている点です。

従来我々が病気に罹ると、

診療、治療=医師・病院
薬の処方=薬局
商品=製薬会社

と異なるプレイヤーが登場していました。

しかしLifeMDは、これらのサイクル全体を自社で提供するサービスのため、1顧客に対し終始一貫した効率的・効果的なサービスを提供可能になります。

顧客獲得からフォローアップの全てがLifeMD内で完結する。

このサイクルを見て私は思いました。

「顧客獲得とかから始める病院組織って不思議」と。

試しにindeedでLifeMDの募集ポジションを見てみました。

ナース、セールス、エンジニア、医師、ウェブデザイナー、ビデオクリエイター、バイヤー…

多種多様な業種を求めており、LifeMDが単なる医療関係だけではなくテック要素が詰まった企業である事が分かります。

③競合企業との比較

遠隔医療はホットな話題ということもあり競合企業は多いようです。

有名どころではLivongoHealth($LVGO)を買収したTeladoc($TDOC)や、こちらのツイートで比較されている Hims&Hers health($HIM), Talkspace($TALK)などなど…

またLiveMDのポートフォリオにはオンライン薬局も含むため、GoodRX($GDRX)やCVS health($CVS)なども競合となるようです。

特にhims&hersはほぼすべての領域でLifeMDと事業内容が被っているそうです。

投資を検討される際は両者を見比べてみてはいかがでしょうか。

たぬきさんの記事でhims&hersの詳細説明がありましたので私からは割愛させていただきます。

・たぬき 「hims&hers(HIMS) を調べてみた」

④数字もろもろ

各種数字を拾っていきます。

まずはこの売上成長率です。

2019-2020が198%、2020-2021が140%の予想です。

コロナで追い風を受けた遠隔医療が2021年もしっかりと伸びるのか注目です。

LFMD_Invesor_Presentation_June_2021 p.10

また今後ターゲットとしているマーケット規模も魅力的に感じます。

現在のTAM(Total Addressable Market)の規模は約$53Bです。

一方今後狙う市場のTAMは約$559Bと、現在のTAMの10倍以上です。

特にこれからローンチされるLifeMD(サービス名)が狙うPrimary care領域は$296Bと旨味が大きいようです。

魅力的に映る今後のTAM

最後に直近の株価と企業としての各種数字です。

長い潜伏期間を経て、ようやくこの1,2年で株価が動いています。

時価総額は$325Mと小型株に分類されると思います。

こういう銘柄が好きな方には面白い銘柄かもしれませんね。

ただしEPSがまだがっつり赤である事や、この手の企業によくみられるような株価が上がったときの増資増資などは注意かと思います。

堅調な売上が維持されるのか、予想TAMの中でしっかりと売上を伸ばせるのかなどぜひwatchしていきたいです。

次の決算が8月24日という事なので、直近売上好調なRexMDの推移やQ1にローンチされたNavaMDがどれほど売り上げに寄与するのかなども注目です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

他社にはないポートフォリオでソフトとハードを上手く組み合わせている当社。

techの力をブーストにアフターコロナでも好調を維持できるのか。

今後も引き続き成長を見せる事ができれば、面白い企業になりそうです。

小型株の部類なので、注意しつつ注目ですね。

今後もLife MDをwatchしていきます。

▼参考にさせて頂いた記事

・ラクチン米国株ブログ 「米国株紹介 LifeMD(LFMD)遠隔医療でブランドをD2Cブランドを提供しているヘルスケア企業|銘柄分析」