【米国株テンバガー候補】”オンライン決済界のセールスフォース” Zuora(ズオラ:ZUO)の将来性

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SaaSビジネスが拡大する中、恩恵を最も受ける会社はどこだろう…

こんにちは!

米株のテンバガー候補を見つけ、調べ、ブログに書くのが趣味のたくです。

少しでも皆さんの銘柄選びの助けになれれば嬉しいです。

今日はSaaS企業とは切っても切り離せないアメリカの注目企業Zuoraを紹介していきたいと思います!

▼過去のテンバガー候補銘柄記事

Zuoraってどんな会社?

皆さんはZuoraという社名を聞いたことがありましたか?

僕は恥ずかしながら米株四季報を見るまでは全然知りませんでした。

しかしこの会社の可能性を調べてわくわくしました。

youtubeに日本語字幕付きのZuoraサービス紹介がありましたのでどうぞ。

いかがでしたでしょうか。

いかにSaaS企業にとって大切なプラットフォームかが分かっていただけたかもしれません。

Zuoraを一言で説明すると、

オンライン決済界のセールスフォース

です。

セールスフォースは、マーケティングオートメーションを通じて顧客管理や営業支援のソフトウェアをクラウド上で提供するアメリカの超巨大企業です。

セールスフォースを導入することで、企業は煩雑な顧客管理から解放されるだけではなく、様々な設定を通して社内業務効率化や営業効率化を図る事ができます。

もしかするとセールスフォースを導入している企業にお勤めの方も多いのでイメージが湧きやすいのではないでしょうか。(類似サービスとしては、マルケトやオラクルのMAツール、国内産ですと最近ではb→dashやハブスポットなどが該当します。)

上記のyoutubeでご覧いただいたようにZuoraは

SaaS企業がサブスクリプションモデルの事業をする際に必要なサービスをクラウド上で提供

しています。

ちょっとその説明をします。

皆さんも何か一つくらいはサブスク利用しているサービスがあるのではないでしょうか。例えばAmazonプライムやNetflix、NewsPicksなどなど。

従来の「商品売切型」「所有」の時代であれば顧客との接点は基本的には購入時の1点だけです。なので「売れたらok!(あとは知らないよ~)」なんです。

しかし現在主流になりつつある「定期購入型(サブスクリプションモデル)」「利用」の時代になると、顧客との接点は半永久的に続きます。(以下の図参照

こういった煩雑な顧客ライフサイクルでの顧客管理を筆頭に、「プライシング」「見積り」「契約管理」「請求」「回収」「会計」「レポート分析」が必要なのですが、それを一手に引き受けているのがZuoraのサービスです。

システムが煩雑なので自社制作するよりもこういったZuoraのようなサービスを利用する事が効率的なんですね。

余談ですがZuoraを見て自分がイメージしたのは、1800年代のアメリカで起こった”ゴールドラッシュです。

カリフォルニアで金がたくさん採れるといって大勢が移動し、一獲千金を求めて金脈探しが流行りました。

その際に最も儲けたのは金脈を見つけた人ではなく、金掘りの際に活用された履物のジーンズを販売したリーバイ・ストラウスだと言われています。

サブスクリプションモデルがこれからさらに拡大する中で最も利益を上げるのはもしかするとSaaS企業ではなく、裏方としてSaaSビジネスを支えるZuoraなのかも?と思いました。

またZuoraの創業者であるティエン・ツォ氏はもともと創業間もないセールスフォースでCMOやCSOを務めた人物のようです。*1

あながちセールスフォースとの繋がりは浅くないのかもしれません。

*1 itmedia 「本物の『サブスクリプション』の話をしよう」

なんでテンバガー候補なの?

Zuoraがテンバガー候補だと考えるポイントは3点です。

  1. SaaSビジネスの拡大
  2. 導入企業増から売り上げの拡大
  3. 現状の株価や時価総額

SaaSビジネスの拡大

(source: https://2muchcoffee.com/blog/global-software-as-a-service-saas-market-analysis/ )

SaaSビジネスはグローバルで年々拡大しています。

2022年には約$220billionまで上昇し、その間の年間上昇率は約13%です。

今後しばらくマーケット全体が伸びていくため、Zuoraの取引企業数もどんどん増えていくと予想されます。

皆さんの肌感覚でも以前よりサブスクのサービスを利用する頻度が上がったのではないでしょうか。

おそらくそれは皆さんがお勤めの企業で導入するサービスもしかりだと思います。

SaaSビジネスの拡大をこれから先もどんどんと実感されるはずで、それこそがマーケットの拡大だと思います。

導入企業増からの売り上げ拡大

導入企業は2020年現在で約1,000社だそうです。

導入している有名どころの企業は以下の通りです。

・GE
・Guardian News and Media
・TripAdviser
・Trivago
・HBO
・Ustream
・DAZN
・DocuSign
・Symantec
・Ford
・FT
・Marketo
・Qualcomm
・Illmina

そうそうたる企業ですね。年々導入企業が増加しているそうです。

日本で導入している企業は以下の企業群です。(丁寧にロゴでまとめてくれていました。

こちらもすごい企業が揃っていますね。

面白いのは、歴史ある企業から最近話題の企業まで範囲が広い点です。

どうもZuoraのようなサービスを提供する企業は少ないため、SaaS企業がこぞってZuoraのサービスを利用したがるようです。

もし従来から類似のサービスが存在していれば、おそらく歴史ある企業の多くはそちらを使っているため(スイッチングコストの高さなどから変更しない)このような導入企業群では登場してこないと思われます。

売上についてです。

2019年度の全体売り上げは$276.1millionでサブスク事業の売り上げが$206.6millionでした。これは前年比で17%成長と25%成長の結果でした。

また2020年度の予測全体売り上げは $300~307millionでサブスク事業の収益が$239~243millionです。これは2019年比の全体売り上げで8.6%~11.1%成長予想、サブスク事業の売り上げで15.6%~17.6%成長予想です。(ちょっと鈍化予想ですかね。。。

現状の株価や時価総額

テンバガーになりやすい銘柄にはいくつか条件があるらしいのですが、株価と時価総額もその中に含まれます。

まず株価が安い事です。買い集めることができたり、購入者が増えるので”ボロ株”だと良いのです。

Zuoraは現在$10前後で推移しています。

2018年4月の上場後は$30越えもありましたが、現状はだいぶ安くなっています。

またテンバガーになりそうな銘柄は「時価総額が300億円(=約$0.3billion)以下」みたいです。

Zuoraの時価総額は現在$1.1billionなので上記条件には該当しないのですが、規模としてはまだまだ小さい会社です。もしここから株価が10倍になったとしても(発行済み株式数が変わらない前提で)まだ時価総額は$10billion前後なので会社規模としてはまだ小さいと思います。仕込むには十分チャンスがあります。

まとめ

いかがだったでしょうか。

普段は目につかない企業なので全然知りませんでしたが、調べてみるとなかなか奥が深い会社ですね。

DtoCを影で支えるShopifyが過去5年?ほどでテンバガーを達成しています。

このZuoraもSaaSビジネスを支える会社としていつかテンバガーになってくれると嬉しいです。

ご覧いただきありがとうございました!