マーケティング担当にとって切っても切り離せない役割が広告運用です。
企業や商品のアピールを効果的かつ効率的に行うために広告運用は需要です。
しかし広告を見る側と運用する側では、まったくと言っていいほど見ている視点が異なります。
そのため広告についての学習はマーケターには欠かせません。
広告運用はハンズオンで学びながら体得するのはもちろんですが、運用中は広告掲載費のコストがかかるため、ある程度知識を持った状態で取り組みたいものです。
本書はタイトルにあるように心理技術を多く活用している側面も面白いと思います。広告を打つ側の心理、それを受け取る側の心理が良く分かります。
そんな広告のテクニックに関して非常によくまとめられた『現代広告の心理技術101』をご紹介いたします。
☑対象読者
- これから広告運用をスタートするマーケティング担当の方
- ブログ等の運用の為に広告・宣伝手法を学びたい個人の方
- マーケティング職に興味がある学生の方
目次
- 『現代広告の心理技術101』のまとめ
- 本書のお勧めポイント
1.『現代広告の心理技術101』のまとめ
「セール価格」と広告・宣伝に書くと読む人が20%増える。
60%の人は広告のタイトルしか読まない。
広告に写真を付けると読む人が13%増える。…
これらは日々広告を見ている我々からすると「それはそうだろ」と思いますよね。
しかし、これこそが広告運用者側のテクニックなのです。
我々広告の受け手は日々このような広告テクニックにさらされ、”いかに広告を読むか”の実験台とされ、より良い広告運用のテストをされています。
こうしたテクニックは
消費者心理
と呼ばれる人間心理に基づいているため、太古の昔からその習性は変わっていません。
よく我々人間はテクノロジーの発展に伴い人間自身も発展していると思いがちですが、それは大きな間違いです。
我々人間の根本はホモサピエンスの時代から変わっていません。
オスは綺麗なメスを見たら興奮し、メスは強いオスが好きです。
お腹がすいたら食欲が湧き、夜になったら眠くなります。
このように人間の根本は変わっていないので、消費者心理と呼ばれる人間が何か購買をする際の心の動き方もおおむね何百年も同じです。
その消費者心理を刺激するテクニックが惜しげもなく本書には書かれています。
本書を読むことで
- 人が何を求めているのか
- 人は自分が求めているものをどう思っているのか
- なぜ人はそういう行動を取るのか
を学ぶことができます。
また、それが分かると
1. 顧客を満足させる方法がさらにわかる。
2. より多くの人にモノを買いたいと思わせることができる。
3. 良質な製品をより多くの人々のもとに届けられる。
4. 人々の生活により多くの満足感をもたらす手助けができる。
これらの事ができるようになります。
マーケターやアフィリエイターがやりたい事は、
人に行動させること
です。
本書から「人がなぜ動くのか」「人をどのように動かすのか」を学んでみてください。
2.本書のお勧めポイント
本書のお勧めポイントは一つだけで、「1.『現代広告の心理技術101』のまとめ」にも書いたように
消費者心理を刺激するテクニックが惜しげもなく書かれている点
です。
Chapter3の 「買わずにいられなくなる秘密のテクニック 買わせるための41のテクニック」とChapter4の「ホットリスト レスポンスを急増させる101の簡単な方法」にテクニックがたくさん書かれています。
例えば言い回しです。
「一流大学の教授と一流企業の研究機関が
共同開発した100%ダニの侵入を防止する”枕カバー”です。
価格はなんと980円です。 」
上記のようなうたい文句でも、おそらくこの枕カバーは売れるでしょう。
しかし下のような書き方をしたらどうでしょうか。
「実は、2年間使用した枕の重さの10%は、
ダニの死骸とその排泄物だと知っていましたか? …
あなたは、毎晩ダニのトイレの中で眠っているのです。
そして、残念なことに、どんなに洗濯してもダニの侵入は防げません。 …
でも大丈夫です。ダニの侵入を100%防ぐ枕カバーというのがあるんです。
これは、一流大学の教授と一流企業の研究機関が共同開発したもので、
しかも、値段は1000円もしません 」
この手法は本書の中で紹介されているテクニックの1つ「恐怖心を利用して売る」という方法です。
(個人的にはネガティブ要素を使って販売することは好きではありませんが、)前者と後者の文章それぞれを見て、おそらく多くの人は後者の文章の方が商品を購入する確率が高いと感じたのではないでしょうか。
このように実践的に使えるテクニックが豊富に取り揃えられているのが本書の魅力だと思います。
前半部分で書いたように、人間の消費者心理は根本的に変わりませんので、本書はこれから先ずっと使える1冊になるはずです。ご自宅や会社に1冊あると半永久的に読み返すことができる本だと思います。
こちらに販売用リンクを付けておきます。
ぜひ本書を学んでマーケティングやアフィリエイトに生かしてみてください。
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